2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

蜘蛛巣城

土砂降りの雨の中、何時もは勝手知ったる森で迷う三船と千秋。戦の疲れと迷いの果て、浪花千枝子演ずる妖怪が(何故か)糸巻している庵にたどり着く。何とも場違いで居る筈の無い婆さんに二人は内心恐怖を感じる。そもそも「糸巻き」の行為に何か意味があるの…

お葬式

葬式が映画になると誰も考えなかったのか?本当に不思議だ。 今回10年ぶりに「お葬式」を観た。黙ってDVD借りて観りゃ良いものを、LDを見つけるまでは! と無意味な信念が邪魔をする(笑) で、見つけたんだよ、伊丹監督の「マルサの女」「〜2」それに…

秋刀魚の味

小津安二郎監督の遺作だそうです。俺は小津監督の映画は他に「小早川家の秋」しか観ていないし、しかも他社に出向いてでの監督作なので、チョッと歪な感じがしないでもない。先代中村雁次郎のキャラクターが強烈で、映画を食われた感じだ。 で「秋刀魚の味」…

デックの奇妙な日々

とても単純な話し。若くして売れたSF作家が、新作がどうしても書けないと苦悶するだけの話です。 新作を書く為に環境を変える決心をした主人公は、女しかいない一軒家の一部屋を借り、「さあやるぞ!」と意気込むのですがね。その女と言うのが、主人公が片…

悪い奴ほどよく眠る

主人公の三船と親友の加藤武が、戦争の爆撃で廃墟と化した工場跡の荒野で話をしている。敗戦がもたらした荒野の光景が彼らのモチベーションの原動力となっているのだ、廃墟から全てが始まった。懐かしそうに周りを見渡す二人「この世は荒野だ…」と思っている…

デジャ・ヴュ

ダニエル・シュミット、なんて書くと「お前頭大丈夫か?」と言われそうなンですが、別にアート系に宗派換えした訳じゃないので御安心を(って誰も心配してないって) 同じタイトルで、「イスラエルのジミー・ウォング」メナハム・ゴラン(ゴラン高原のゴランだ…

ノエルの不思議な冒険

この作品はシンガーソングライターのイルカが原作・総指揮のアニメーション映画。ほのぼのとしたファミリー向けの作品だけどイルカは何としても創りたい決意があったみたい。で、LDは約20年前に発売され、初版以後再プレスは無い。ヒョットしたら回収さ…

ナイトメア・ビフォア・クリスマス

監督はヘンリーセレックだけど、何処見てもティム・ バートンの映画。 中身は何時ものディム節だから書くまでもないですが、現実社会で成功しているオタクの夢が映画となり、しかも大金を生み出している事を思うと酷く落ち込んでしまいます。前も書いたがオ…

ゴジラファンタジー・ゴジラ伝説

伊福部昭大先生の映画音楽の集大成と言える「SF交響ファンタジー」と言う作品があります。ファンなら絶対聴いている名曲です。初演(汐澤安彦指揮・東京交響楽団)をライブ録音したLPを今も大切に持っていますし、CDになった時も直ぐ買いました。モノラ…

ガンヘッド

何か、世界初の実写ロボット映画との触れ込みだったが、いざ蓋を開けてみたら戦車に毛が生えたモノと建設機械がドツキ合うだけ。「えっ?一体何処が世界初なの?」と皆さんも画面に向けて仰ったはずです。 本編はともかく、特撮を褒める方は結構いるようです…

1941

どうしてだ? 一体何時になったらDVDで出してくれるんだ? 世界のミフネも出ていると言うのに、ユニバーサルの移植を、首を長くして待っている連中も多いと言うのに、東宝戦記無断使用の「ミッドウェイ」発売する前に出すモン有るだろうが! と、普通思い…

未来世紀ブラジル

小役人が女に狂って自滅する話だから面白いと思います。青森県で、ラテン女のマ○コ罠にはまった役人が14億円横領した事件があったけど、「ブラジル」って世界共通の実話なんだなぁと思い知らされました。役人は去勢して「宦官」にしなきゃダメだな。スコア…

SF核ホラー・恐怖の殺人ネズミ

何故かドーン先生のこの映画(いや映画になっていません)が、天下のTDKからLDで出ていたのである。何しろ天下のソニーもフルチの「サンゲリア」をデジタルサウンド付きLD(デジタルサウンドはどちらかと言えば「良い」作品にしか付かない傾向があった)…

キングコング対ゴジラ

東宝創立30周年記念作品だけあって金のかかり方が半端じゃない。将に東宝特撮映画の金字塔。次に創った「モスラ対ゴジラ」とでは制作費の差が歴然だし、娯楽映画としての怪獣映画で、この作品を超える物はもう作られないだろう。唯一匹敵するとすれば「平…

ゴールド・パピヨン

期待した俺が馬鹿だったよ。御腐乱臭製作のインディーもどきのつもりで観ていたが、ユル過ぎ(笑) ああ、書く事無えや、どうしよう? えーとね、Tバッグ穿いたパツキン姉ちゃんが、ベン・ハーよろしく戦車を人力で引っ張るアクション(と言える程のモノでない…

王立宇宙軍

ガイナックス立ち上げたオタクの面々が「真面目」に映画化した作品です。演出も丁寧だし、地球によく似ているが微妙に違う文明を、これ見よがしでなく、サラリと描写している部分に何時も感心します。SFっちゅうより青春映画の様ですがね。でも、ある一点…

大菩薩峠

岡本喜八監督版と言うか、岡本監督のいつものフットワークを期待すると肩透かしを食らう映画だが、でも面白い。仲代達矢がパーフェクトな基地外を演じているので貴重なのだ。やる事成すこと皆外道と言うキャラクターは、今の仲代のポジションからは絶対想像…

デッド・ヒート

ジャッキーのカーキチぶりが良く解る映画だが、悲しい事に全然面白くない。ゴードン・チャンとサモ・ハンが監督したジャッキー映画はツマランと言うのがジャッキーマニアの一致した見解?だそうで、全くその通りだと思う。 007のミッシェル・ヨーが出たヤ…

落陽

塾長のブログ俺のよりカウント1,000も余計に進んでいるなぁ、理由はどうであれ悔しい(笑) 邦画史上の底抜け超大作をブッチギリでキープしていたが、「〒“ヒ”ノレア冫」の出現でその座を譲った。無残過ぎて書くこと無い。前後が繋がらないシーンが多数あり、…

スペース・インベーダー

異世界に取り込まれてしまった肉親を奪還する話だけど、話が「ポルターガイスト」の裏返しなんだよ(と思っているのは俺だけか) 嘘吐き扱いされ散々怖い思いをし、夢オチと思った瞬間ホントだった、と主人公の少年を親の敵みたいにイビリます。この恨みの根拠…

ミラクルマスター

日曜洋画劇場のドン、故淀長氏の「コナン」とならぶズリネタお気に入りですね。最も晩年はジェイソン・スコット・リーがフェイバリットだった様です。 ファンタズムで知られるドン・コスカレリのもう一つの代表作。ドンの親父は大富豪だか、とにかく大金持ち…

「愛と死をみつめて」+「大霊界」

=愛・旅立ち この映画は諸般の理由によりDVDになる可能性は無い。 主役の二人、当時のビッグカップルマッチ&アキナがもし結婚して今も継続中であればDVD発売の可能性が有ったが、現実は皆さん知っての通り。マッチが半裸で絶叫する「殺すのならオレ…

イルカの日

海生哺乳類の軍事利用を防ごうとするパットン将軍ジョージ・C・スコットの奮闘記。イルカには知性が有って会話可能だよと主張する実在のモデルがいるが、この方は頭が「アッチの世界」に行ってしまわれたそうです。アメリカ海軍はアシカの軍事利用を実際に…

ジパングZIPANG

林海象監督は失敗の責任を問われA級戦犯扱い、後半の「常世」、じゃなくてジパングに舞台を移してからのツマラナサはかなり痛い。でもB・C戦犯位でいいじゃないか。どうせ本格時代劇やるつもり無いんだし、ここはひとつピープロ看板番組、特撮マカロニ時…

スウィートホーム

最近やっと伊丹監督のDVDボックスが発売されましたが、案の定、プロデュースと出演(怪力爺さんを怪演)だけのこの作品は見事無視。「伊丹映画で唯一のハズレ」とか色々陰口叩かれた様ですが、皆さんよく御存知だと思いますけど黒沢監督が伊丹プロダクショ…

大怪獣ガメラ

浜村純が出演している怪獣映画は珍しい。当時大映専属だったのかな?映画の完成度で言えば、ガキ無視の次作「vsバルゴン」が上だと思うけど。詐欺師とラッパと呼ばれた男、大映社長永田の鶴の一声で製作が決まったと言う、冗談みたいな裏が無ければ、平成ガ…

釈迦 

つまらなくはないが、面白くもない。後半、カツシンが映画を乗っ取った。 さあ皆さんお待ちかね、大映70mm超大作「釈迦」の登場です。技術力で(かつては)邦画トップの大映が、その高画質ぶりに惚れ込み、高い金出して買ったものの、使い勝手が悪く、フィル…

仕様

株式会社クラレ発売、日本エイ・ブイ・シー株式会社販売だが、実質ビクターの商品だろう。デジタルステレオ・ドルビーサラウンド。使用マスターの傷?らしき、画面の「ショック」が入る部分が一箇所。画質はまあまあか、もし同一マスター使用の輸入版があれ…

ジャッカー

天才エリック・レッドが監督・脚本を担当した低予算サスペンス。舞台の殆どが車の中で進み、セットらしいものは冒頭に出てくる少年の家位。犯罪の目撃者になった少年が、口封じの為マフィアに雇われた殺し屋二人に誘拐され、その道中記を映画にしたものだ。…

ツイン・ドラゴン

これはディメンジョン版DVDでしか観てないが、画も音も素晴らしくまるで東洋人だけ出演しているハリウッド映画。ツイ・ハークとリンゴ・ラム共同監督で、劇中に香港芸能人が大勢カメオ出演しているが、誰が誰だか全然判りません。判ったのはカードゲームして…