ガンヘッド

北米編集短縮版か?米版DVD

何か、世界初の実写ロボット映画との触れ込みだったが、いざ蓋を開けてみたら戦車に毛が生えたモノと建設機械がドツキ合うだけ。「えっ?一体何処が世界初なの?」と皆さんも画面に向けて仰ったはずです。
本編はともかく、特撮を褒める方は結構いるようですが、私はダメですね。ナンツーか、ミニチュアに重量感を感じないンだな。肝心の「ガンヘッド」の造型ですけど、車体後部に三連で車輪が付いていますが、あのタイヤですか?「メーサー殺獣光線車」の小さい方のミニチュアの玩具みたいなタイヤでヤです。メーサーの大きいミニチュアは、ちゃんと作業車のトラクター的な形なのに、ありゃないだろと何時も思う。センス無いぞ。
さて、東宝とロボットアニメにかけては世界一の日本サンライズが共同制作し、世界レベルに出せる作品に仕上がるはずで、「エイリアン2」的なエンターテイメントを狙ったと思いますが、現物のベクトルは正反対でしたね。私は初日に並んで劇場で鑑賞したのですが、小屋の連中何を考えていたのか同時上映の「彼女が水着にきがえたら」をA面にしやがった! 信じられるか? 俺はてっきり「ガンヘッド」がA面だとばかり思って画面見ていたから、いきなり出てきたレシプロのミニチュアがやけにチャチなので不安を覚え、「あれ?「ガンヘッド」だよな?」と疑いだしたその瞬間、一緒に入ったガキがモギリのおばちゃんに「「ガンヘッド」始まる前に又来るから」と言って出て行った。ガキとは言え中々頭が冴えているなあと感心した覚えがある。俺は見てくれからしてその手が使えなかったので、仕方なく「彼女」を我慢して終わりまで観ましたよ… さあ終った!目当ての「ガンヘッド」だ! と気合も新たに画面に集中したが。騙されて最初に観たアイドル映画よりツマランので、あしたのジョーのラストシーンの様になってしまいました。DVD化は難しいかな、でもあの「さよならジュピター」ですら二枚組みのコレクターズ仕様のDVDが出た位だから安心できない。忘れた頃に輸入版なんか出たりするからな
仕様
東宝ビデオ発売。デジタルステレオ・ドルビーサラウンド・ビスタサイズ。画質は全編薄暗いシーンばかり続くので発色は濁りぎみ、モヤの掛かった様な画が殆ど。音質はまあまあかな、サラウンド感が結構あるしこれでSEにもうチト、リアリティがあればランクが上がるんだけどね。