王立宇宙軍

適当な画像ねえや

ガイナックス立ち上げたオタクの面々が「真面目」に映画化した作品です。演出も丁寧だし、地球によく似ているが微妙に違う文明を、これ見よがしでなく、サラリと描写している部分に何時も感心します。SFっちゅうより青春映画の様ですがね。でも、ある一点がどうしても気に入らんのです。
宇宙軍の連中は全員将校だが、それ以前に「ダメ人間」に描かれている。所が主人公シロツグが目標とやる気を持った瞬間全員優秀になってしまうのが納得出来ないンなアホな! これはまるでオタクの自信過剰と言うか、「俺たちホントは優秀なんです」と画面から観客に向けて言い訳しているみたいじゃないか。でもこの作品を作った連中は本当に優秀だった訳で、金を集める段階をクリアしただけでも詐欺師商人の才能は十分にあるし、作曲を坂本龍一に頼んだ事からして、彼らの政治力も大したものである。じゃあ、この作品をボケーっと観ている俺は何だ? オタクの勝ち組みと負け組みの差がTVモニターを境にして、ヒマラヤ山脈より高く立ちはだかっている(笑)
仕様
オタクから金をふんだくる事を商売の基本にしているバンダイ発売。この作品は把握している範囲で4種のLDがある。CLVの物が2種類、CAVコレクターボックス仕様の物が2種類。2種有るCAVボックスは音響がドル・サラとドル・デジの違いだけ。オタクのフトコロはイイ金づるだね(笑) 輸入版も有る筈だし、コレクターは全部極めた上でさらにDVDも所有しているからご苦労な事です。