スウィートホーム

高値が付いたと言う米版DVD

最近やっと伊丹監督のDVDボックスが発売されましたが、案の定、プロデュースと出演(怪力爺さんを怪演)だけのこの作品は見事無視。「伊丹映画で唯一のハズレ」とか色々陰口叩かれた様ですが、皆さんよく御存知だと思いますけど黒沢監督が伊丹プロダクションと喧嘩しましたね。訴訟理由が「ビデオ化にあたって画面サイズを無断で変更したから」だ・そうです。確かにビデオ・LD共々頻繁に画面サイズが変わって、ヨーロピアン・ビスタかと思えば完全にTVサイズになったり、気になる人には絶えられないテレシネ(「博士の異常な愛情」も頻繁に画面サイズが変わるけど、コレは監督キューちゃんの指示) 画質や音質は当時の邦画LDのレベルでは最高点に近いだけに(ライナーの解説では全てデジタルプロセスで商品化したそうだ)全編ビスタサイズで通さなかった部分がソフトとしてマイナス材料、と私は思うが、実際観ている間はそんな事マッタク気にならない。何でかってぇと実は結構面白い映画だからそんな事気にならないンだよ。
仕様
オークションでたまに法外な価格で出品されるのを見るけど高い金出す必要は無いと思うよ。
東宝ビデオ発売。ジャケットはポスターとほぼ同じ図案。デジタルステレオ・ドルビーサラウンド。ノイズリダクションを強く掛けた様にも見えるが、色のニゴリ・ニジミが少なく、輪郭も結構締まっている。全般的にデジタルプロセスの恩恵はある様だ。音質も良い。邦画だと台詞が割れ気味になるが聴きやすい。スコアもテンション高い。まるでピノ・ドナジオが書いた様なサスペンススコアをよく聴くべし。サラウンド感はあまり感じない。