大怪獣ガメラ

浜村純が出演している怪獣映画は珍しい。当時大映専属だったのかな？映画の完成度で言えば、ガキ無視の次作「vsバルゴン」が上だと思うけど。詐欺師とラッパと呼ばれた男、大映社長永田の鶴の一声で製作が決まったと言う、冗談みたいな裏が無ければ、平成ガメラ金子修介監督の名声は今日無かった訳です。
日本の怪獣映画はアメリカでも人気だし、外国でもビデオ・ＬＤ・ＤＶＤまあ呆れる程発売されている。その全部を検証した訳じゃないけど(よほどの金持ちでもない限り無理だよ)　日本オリジナルか、それに準じたソフトというのが非常に少ないと思う。米ソニー発売のゴジラ物は全部アメリカ公開版だし、ヨーロッパなど他国のソフトをネットで調べても、その国での編集版でソフト化されているようだ。
数年前、クライテリオンコレクションで、ゴジラを含む東宝特撮物のＬＤ・ＤＶＤ発売アナウンスが流れたが、東宝からの抗議でも有ったンだろうか、残念な事にＮＧとなってしまった。私はアメリカ公開版を「再編集の改悪」としか思ってないので、実現していたらアメリカ人がオリジナルを観る非常に良い機会になったはずなのになァ。予告広告を見ていただけに悔しい(しかし「クラ・コレ」は高いので出ても買えなかったが)　所で最近「怪獣総進撃」のDVDが伊福部昭のサントラCD付きで出たそうだが、吹き替えは仕方ないにしても画質音質が気になる。
さて、再びガメラである。私の知る範囲で、完全日本オリジナルでＬＤ化された怪獣映画は、一作目の「大怪獣ガメラ」これ一本しかない。輸入ＬＤ店のバーゲンで購入したが感激してしまった(笑)　まるで「クラ・コレ」が発売した様な愛情溢れる丁寧な仕事で、以後予定されていた「ガメラVS」シリーズがキャンセルになってしまったのが残念である。現在アメリカでもガメラシリーズのDVDが発売中だが大映オリジナルではない、との事。
仕様
ピッカピカのゴールドディスク・ピクチャーレーベル。Ａ面CLV・B面CAV仕様。デジタルモノラル・大映スコープ。英語字幕は画に被らない配慮。白黒の画面が非常にキレイで音も意外と聴きやすい。ジャケット裏には湯浅監督のコメントが英訳で掲載(訳そうと思ったが出来ません)　本家大映が発売したLDよりこっちの方が良いのは納得出来ない(笑)