ノエルの不思議な冒険

邦題の名付け親がマイク・水野とはね…


この作品はシンガーソングライターのイルカが原作・総指揮のアニメーション映画。ほのぼのとしたファミリー向けの作品だけどイルカは何としても創りたい決意があったみたい。で、LDは約20年前に発売され、初版以後再プレスは無い。ヒョットしたら回収されたかもしれない。DVDの発売も諦めた方がイイ。何故かと言うとこの映画は非常にヤバイのです。他の作品のキャラクターを使用しており、それもお遊び的なホンのチョッと写したと言うレベルじゃなく堂々と出演させている。作者(イルカ)は大した意図も無く軽い気持ちで借りたンじゃないかと思うが、しかし使ったモノがヤバいものばかり(笑)
まず宇宙戦艦ヤマト」を本家の劇中が如く出演させ軽いジャブ。デザインは一応申し訳程度に変更しているが、どう見たってヤマトにしか見えない作画で、しかも時間的にもジックリ見せているから言い逃れはまず不可能。ああ、「さらば〜地球よ〜」って佐々木功の歌が聞こえてきそうだゼ(笑) 西崎や松本サイドから猛烈な抗議があったと推察する。だが乗りに乗るイルカさんこれ以上にマズイものを劇中に出してしまった!
頭オカシイんじゃないか?と作者の脳味噌を疑ってしまうのが、ビートルズの4人を堂々と使った事だよ。権利関係には最高にヤカマシビートルズの面々を使ったのは、イルカさんの彼らに対する敬意があったのかもしれない。でもね、初見の時はそりゃ眼ン玉が飛び出るほど驚いたよ! イルカの操縦する飛行機が海に墜落し、飛行機が潜水艦へトランスフォームするとそこから始まる海中でのミュージカル演出。そしてイルカが歌い始めると、なんか見たことある黄色い潜水艦が画面に入って来るンですよ。よく見ればデザインを微妙に簡略しているが、映画のタイトルでもあるイエローサブマリンにしか見えない。ここだけでも十分引っ掛かりそうなのに、更にビートルズの面々をコーラスで参加させる最高にヤバイ演出(勿論アニメでだよ)を敢行そのスジから猛烈な抗議が来たのは想像に難くない。
まあ、実の所この映画をNHKの「みんなの歌」が70分も続くユルイ映画だと思っていたんだけど、観終わったら最高にスリリングな映画でしたね。何故か新沼謙治が声で出演、大場久美子も出ているけど全然有り難くない無いなぁ。
画像は所有のビートルズLD。
仕様
イオニア発売。TVサイズ・CXステレオ。画質・音質は結構良い。帯があったか判らないが、特典としてジャケットと同じサイズのジグソーパズルが付いてくる。4ページ解説書あり。
探している人がいるのかな?このLDのサンプル版を在庫している中古レコード店を知っていますよ。