オーメンⅣ

慌てて買うほどの物でもない

のサントラ200円なり。
オーメンと言えば、作るごとに内容が寒くなるが、J・ゴールドスミスのスコアは反比例してどんどんテンションが上がってゆく、ファンにはたまらないシリーズである。
3作目なんて「まるでインディーズだ」との批判が内容を言い当てているけど、それに引き換えスコアはシリーズ一の絶頂を向かえ、キリストの復活で
「みんな!パライソさいぐだ!」
(「妖怪ハンター」より)
の絶叫が飛び出す位の超傑作スコア。
そこへ来て「オーメン4」だ、TV映画らしいがそんな事は如何でもよろし。肝心なのは音楽、スコアである。
これが「オーメン」と名が付かなければ、「B級ホラーの力作スコア」と言えるのだが、実力の差が明らかでもうお話にならない。作曲に起用されたジョナサン・シェーファーが可哀想である。
シアトル交響楽団を起用し、演奏の重厚さを醸し出そうと躍起になっているけど、本編では前3部作からのスコアの無茶苦茶な流用の方が印象に残り、肝心のジョナサンのスコアがどこで流れているのか分からないと言うからJ・Gの凄さが判ると言うものだが、こりゃ可哀想だよ。
所で「ジョナサン・シェーファーて誰?」と余程のサントラファンでも判らないお人であるが、知られた実績と言えば、「ハイランダー2」でスチュアート・コープランドの書いたスコアのオーケストレーションと指揮をやった事位か?。あとは、ダニー・エルフマンの指揮を何回かした位で、最近では殆どお見かけしない。何してるンだろうか。