日本のいちばん長い日

機動戦士ガンダム
見た事も聞いた事も無いナゾのLDを発見。100円也。
普通ガンダムと言えばバンダイからLDが出るはずだが、このLDは「(株)ロブスター企画」と言う会社が発売元になっている(プレスはパイオニア)。パッと見の印象は、キングレコードから出ていたドラマ編のLPみたいなジャケットだが両面書き下ろしなのか?そう悪くは無い。
ジャケット記載の年号は1982とある。20年以上前の製品なので品質にかなり疑問があったけど、いざ再生してみると中々の画質。マスターは多分TV放送用の1インチテープだと思うので、今の基準で見るとキツイ気もしないではないが、破たんの有る映像ではない。
中身はと言うと、これがガンダムの宇宙要塞ア・バオア・クーでの決着を描いた最終2話をCAVで収録してあるのだ。普通こういうのは放送第一話を商品化するものだが、このLDの担当者はアムロとシャアの決着に執心していた様ですね。主人公の行動とは関係無く、別の所で勝手に終戦になっている辺りが「スターシップ・トゥルーパーズ」と似ているなぁ、と今更ながらに思うのでした。
ガンダムを初めて観る人の為にちゃんと解説したライナーが同封されこれには感心。ただ、続刊が有るかは何も書かれていない。
ガンダムって、後半の作画がイマイチなンだよね〜 何でも、デザイン及び作画監督安彦良和氏が体調を崩し途中降板したのが原因らしいのだが(劇場版3作目がほぼ新作の作画になったのもこの影響らしい) せめて最終話くらいはもうチョッと画を綺麗に書いて欲しかったね。

エストワールド
LD350円。10年ぶりに観たが、まあ、なんてあきれた事にこんなにつまらない映画だとは思わなかった。当時ジリ貧のMGMを救う程の大ヒットだったらしいけど、前年度に製作されたイギリスの「監獄都市ブラッド」に明らかに影響を受けている。当時そう言う批判は無かったのだろうか?
この映画で初めてCGが使われたそうだけど、ロボットが見ている視界がモザイク状になっているだけなので、今なら失笑。
これ、ユル・ブリンナーが出演してなかったらコケたかもしれん。

ミミック
LD300円。いかにもミラマックスな低予算ホラー。
語るべき所はやはりマルコ・ベルトラミのスコアでしょう。師匠J・ゴールドスミスが書いたんじゃないか?と言う位J・G的な王道を行くホラースコア。今もホラーでこき使われていますが、その原点はこの作品。
音響効果が命なのでTV放送での鑑賞は怖さ半減。前方からサラウンドにかけて飛び回る羽音が気色悪い。こういう精密な音響だと、モノラルにならざるを得ない吹き替え版のディレクターはさぞ大変だろうなぁ。どうやってもモノラルと6チャンネルでは話にならない。
地デジがスタートしたら吹き替えもサラウンドにしてくれるンでしょうか? 本国から台詞の無い6チャンネルのMEテープを供給してもらえたら、それに台詞を乗せるだけで済むから楽に出来ると思うンだけどね。

ルーニー・テューンズ
ジョー・ダンテの映画は失敗作も含めて全部好きなんだけどこの作品だけは不味い。
DVD、350円で購入。
8000万ドルの超大作。全米でボロゴケ。ダンテの監督生命も完全に絶たれたと言われるが、
ダンテの映画は何時も
実生活にはまるで役に立たないインテリジェンスを必要とするので
観客が限定されてしまう。
ダンテって俺の親父と同じくらいの歳だけど、オタクに関しては俺なんかより遥かに上。頭が下がります。
ワーナーのアニメを観ていて全部覚えていなければ笑う事の出来ない不親切さ。ダンテはそう言う観客が沢山いると思っていたみたいだけど現実はそう甘くはなかった。そんなに好きならアニメの監督をすれば良いのにと思うけどねぇ。
俺が笑えたのはロジャー・コーマンが出て来た所だけ。