群青のイントロが長い

連合艦隊
ブックオフにて1250円で発掘。
松林監督と本多監督との決定的な違い。それは自身の軍隊生活の評価が180度まるで違う事だろう。帝国陸海軍の事は良く知らないけど、海軍と陸軍の差、あるいは士官と兵卒の差、と言えるのかもしれない。
本多監督はゴジラ以前には戦争映画を何本か監督しているが、特撮モノのエースとなってからは一本も撮ってない。東宝の看板、「8.15シリーズ」の監督を依頼されても「戦争は映画では描けない」と言う信念のもと、全部断ったそうだ(本多監督の怪獣映画は実質戦争映画だと言う指摘は正解だと思うが) 軍隊生活も聞かれなければ自分から話す事はほとんどなかったらしいし、書籍などで読む限り、訊ねられた上での発言もとても陸軍に肯定的とは言えない。
所が松林監督は、青春の、過ぎ去った軍隊生活への郷愁とかではなく、海軍は本気で素晴らしい組織だったと公言してはばからない。「連合艦隊」の特典映像で、松林監督がインタビューを受けているニュースフィルムが収録されているが、監督は海軍の帽子をかぶって堂々と話をしているのだ。これは本多監督では絶対ありえないよなぁ。