ジェイムズ・ホナーの

全米ではコケた

ロケッティア
1930年代を舞台に、ロケットエンジンバックパックを背負って空を縦横無尽に飛び回るアクション映画。実在の人物を登場させ当時の風俗や事実なども織り交ぜている。
そんな事よりスコア担当はジェイムズ・ホナーである。飛翔感あふれるヒロイックなスコアで映画を盛り立てるが、やっぱりと言うか…
まず、ヒロイズムを歌う主題が、ビル・コンティの「ライト・スタッフ」に似ている。それに加え、アップテンポのアクションスコアは自身のメジャーデビュー作の「スタートレック・カーンの逆襲」に酷似している。他作品からのパクリや自己模倣はこの頃に既に出来上がっているのか。
「カーンの逆襲」にしたって、ロジャー・コーマン配下の頃に手がけた宇宙版七人の侍の「宇宙の7人」からかなりのメロディを流用している。
しかもこの「宇宙の7人」のスコア全体も、ジェリー・ゴールドスミスが手がけた一作目の劇場版「スタートレック」に劇似である。映画冒頭にある「クリンゴン・バトル」の民族音楽調のスコアも見事にパクっている。
しかし、何でこんなに模倣ばかりしているのか理解に苦しむな。ホナーにはオリジナリティの言葉は禁物なのか?
仕様
イオニアシネスコ・デジタルステレオ・ドルビーサラウンド・CX。100円で購入。
せっかくシネスコ収録しているのに映像部分に字幕が被さる。しかもドデカイ字幕なので邪魔で仕方が無い。画質はまあまあ、音もまずまず。