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昨日の収穫は、
中川信夫監督版「地獄」ＤＶＤを千円で。
新品だと５千円近い商品だからこりゃ買わなきゃ損。
500円で買ったビデオより画質が良いのは当然だが、フィルム傷や大きなノイズ音とかの修正はされてないが、なかなかの高画質。もう一つ持ってる「女体渦巻島」のＤＶＤよりは確実に良い。新東宝の映画はネガが存在しなく、権利所有の国際放映には上映用ポジしか残されていない、と言う話を聞くが、このＤＶＤを観るとある程度のトリートメントはしているみたいだ。あの毒毒しい色彩が(多分フィルムはアグファカラーだと思う)安定した映像で見られるのだから、全日本人必携。同じ地獄に落ちるにしても、この映画を観た後では心構えが違う(笑)　安心して地獄に落ちてゆけるってモンだ(笑)　実際の地獄は「大霊界２」で描かれた様な非常に楽しそうな所だからな。
沼田曜一が凄い。あんなヤツに付きまとわれたら絶対幸せになれない(笑)　画面に登場するときに、ジェット機の飛行音と共に現れる、と言う演出が凄い。普通の人間には絶対思いつかない。登場人物が全員死ぬ現世でのクライマックス、既知外寸前の乱痴気騒ぎをしてる老人達を、低いアングルで捕らえ、キャメラがスーと近づく。カットが切り替わり、これまた乱痴気騒ぎの園長達をキャメラは捕らえる。デ・パルマが演出したのかと思ったよ(笑)
新東宝末期の作品だが、セットは完璧だし、何も無い地獄のセットも美術監督のセンスで異空間にちゃんと見える。
死ぬ前に観とけ。

「たのみこむにて春来る鬼ＤＶＤ化希望署名絶賛受付中!」だってば！！