トータル・リコール

金髪に弱いのは監督のせいです

ハイ、原作は読んだ事ありません。読むのも面倒です。
クローネンバーク向きの内容なのに、シュワを主人公にしたら土方が火星で革命起こすフラッシュ・ゴードン」モドキになってしまった、と町山将軍が述べている(笑)
で、LDは二種類ある。どちらも「東宝東和」のマークが付くのでディスクのクオリティに不安をもつ方も多いと思われるが、事実最初のLDの質の悪さには閉口したものである。7000万ドル注ぎ込んだ作品にもかかわらず、画質は悪いし音質も良くない、日本でポジからテレシネしたマスターだとしか考えられない。でなければこの質の悪さの説明が出来ない。当時の輸入版はライブエンターテイメント(パイオニアが幾らか資金を出したビデオ会社、のはず)から出ていたが、そのマスターを使えなかったのだろうか?
二枚目は天下のTHX-LDとなったので一応安心出来るクオリティになっているが、それにしても画質が貧弱である。元々こう言う画質で撮影したとという事なのか? しかし音の方は大いに改善されていて、ゴールドスミスのスコアも力強いし、効果音のテンションも高くウーハーにも重低音がビシバシ響く。5.1サラウンドでないのが残念だが最初のLDと比較したら月とスッポン。中古で見かけたら必ずTHX版の方を買おう。帯が無いとどちらもジャケットが同じなので注意。


最近までシュワが火星で本当に革命起こす内容だと思っていたが違うんですね。バーホーベンて意地が悪いから、全部夢の出来事(しかもシュワは現実に戻るのを拒否している)。劇中に「これ夢ですよ」と言うサインを小出しにしているので観ているこちらは中々気が付かない。ホント意地悪なバーホーベン。