2001年宇宙の旅

キュア・ダリアってまだ生きているのか

→これが究極の2001のLDだ。1万5千円もするボックスセットの高額商品だが、俺は中古を500円でゲットした(笑) 全編完全CAVで、オマケにアーサー・C・クラークの20分程の公演が付いている(これはCLV) 序曲から終曲まで完全収録のLDである。
最初、2001にはオリジナルスコアが付くはずで、アレックス・ノース*1が作曲を依頼され、ダビングもちゃんとしたのに完成版には一曲も使用されなかった。アレックスには気の毒だが、既製のクラシックや現代音楽を使用したキューちゃんは正解だと思う。オリジナルスコアは後輩のJ・ゴールドスミスが指揮して録音したCDを聴いたが、やはり完成版には及ばない。テンプ・トラックとして付いていた既製の名曲に匹敵するスコアを書いてくれと言ってもそりゃ不可能だよね。映画音楽の神様バーナード・ハーマンでも不可能だと思うよ。
リゲティの現代曲が4曲使用されている。こうして映画内で流れるとまるで2001の為に作曲された様な錯覚を覚える。リゲティの序曲は、まあ無くても良い様な感じだが、終曲はエンドタイトルと繋がっているので、それまでのカット版では「青き美しきドナウ」がブツ切れになって終るが、このLDでは劇場公開のままに聴く事が出来る。
ほぼ同時にドル・デジ版のLD(CLV)が発売された。このボックスはただのドルビーサラウンド。素人判断ではドル・デジの5.1音声をボックスの方に移植して欲しいと思うが、何でも技術的に出来ないそうだ。発売当時の話だから今なら出来るンじゃないかと思うが、今はDVDの時代だもんなぁ(笑)

*1:ジェリー・ゴールドスミスの先輩。キューちゃんとは70mmの「スパルタカス」で一緒に仕事をしている。