トータル・フィア−ズ

シリーズではこれが一番でしたね

ベン・アフレックを主役にして仕切り直しした「ジャック・ライアン」シリーズだが、4本あるシリーズの内これが一番出来が悪いと言うか、突っ込み所満載。詳しくは町山将軍柳下参謀による攻撃で見事撃破されているので、映画秘宝のバックナンバーで確認してもらいたい。
ジャケットが良くないよね、アフレックもフリーマンも「悪人面」。


初見の感想は「地味」の一言。アフレックがインテリに見えず(まあ、ハリソンも見えないけど)「ライアン博士です」と紹介されても全く説得力が無い。完璧なミスキャスト(笑) 
一番の疑問はアメリカ側の主だった連中は確実に「被爆」しているのに、死の灰が降り注ぐ中ピンピンしている事だ。大統領は爆風に巻き込まれ車がオシャカになる。爆風を受ける距離がどの位放射線の影響を受けるのか判らないが、キノコ雲を眺めているアフレックは確実に白血病。あちこち走り回るけど、そんな事してたらショック症状か吐血して打っ倒れる。第三次世界大戦の回避所ではない。放射線の影響で出演者全員ボロボロになって行く「ザ・デイ・アフター」を見習って欲しかったね。


シリーズ4作目にして御大ジェリー・ゴールドスミスの登板となった。画面に派出さが無いせいかスコアも大人しい感じです。鳴る所はありますが、いわゆる「燃える」感じのメロディでは無いので面食らった。町山将軍が「音楽は007のパクリだよ」と言っていたが、何処を根拠にそう言ったのか判らない。重く引きずる様なメロディが多いので、それをジョン・バリーの作風になぞらえたのか? 
仕様
パラマウントの映画にもかかわらず日本では東宝東和作品になっている。アメリカでは4作まとめたDVDボックスが出せるだろうが、日本では無理でしょ。まあボックス出たからって、どうって事も無いけど。
邦版DVDはクオリティには文句ないでしょ。