ネメシス

ジャケットはカッチョイイ

アルバート・ピュン先生の映画は観たことなかったので、それよりも「悪評」の方が盛んに聴こえてくるから、全く期待しないで観たンですよ。そしたら以外にも面白いんでビックリ。
内容は「ブレードランナー」を100回ダビングした様な話で新味は全く無い。しかし、冒頭からガンアクション(かなりマンガチックだが)が快調で、画面がダレそうになると「ホイ来た!」とばかりにアクションが始まる。ジョン・ウーもどきのガンアクションもそれ程嫌味でなく演出として映画に合っている。
観終わって結構感動してしまったよ(笑) 黒澤がロシアで撮影した「デルス・ウザーラ」にピュンは助監督として参加したそうだが、師匠に見せても恥ずかしくない映画をやっとこさ創ったな。
ピュンはハワイ出身。エンドタイトルを見るとロケーションは殆どハワイで済ませている。映画が快調なのは勝手知ったる地元での撮影でリラックス出来たからではないだろうか?


ピュンと言えばデビュー作の「マジック・クエス」が有名で一番マトモといわれている。所でこの作品は日本では中々上映されなかったが、その理由として占い師に「7年間極東で上映してはならない」と忠告された為、と言われているが全くのウソで、実は作品の権利料が高くて買い手がつかなかっただけの話。
仕様
イオニア発売・TVサイズ・デジタルステレオ・CX。フィルター越しの安い画面が幾つか、基本的にボケ気味でザラッとした画質。でも内容に合ってる(多分偶然そうなったンだろう(笑 )ジャケットも渋いと言うか、B級映画にしてはストイックなデザインだと。普通であれば、内容を凌駕する上げ底なジャケットになり勝ちだが。そう言う意味ではこのDVD(あっ、これは輸入版です)のジャケットはギリギリ(笑)