ジュリア・ジュリア

タイトルが「ジュリア」だけだと、フレッド・ジンネマン監督の名作なのだが、違います。「デ・ジャビュ」タイプのSFロマンスですが、そんな内容の事よりも一筆書きたい変な部分がある。
この映画、画質が安っぽくてVTRの映像を観ているようなチープさが漂っている。所々に35mmキャメラで撮影したと思しき映像も挿まれるが、全体はほぼVTR的な画面。で、ジャケットには一言も書いていないのだが、実はこの映画、世界で初めてハイビジョンキャメラを使用した映画なのだ。ハイビジョンのままで観られるのであれば、その緻密な映像を楽しめるはずだが、ここで見られるのはNTSCにコンバートダウンされた映像なので、元の品位の良さは感じるけどハイビジョンのメリットをホトンド感じない。
しかし、ハイビジョンと聴くと、ヴェンダーズとか嫌な事思い出すなぁ。HNKとソニーから資金騙し取って提供してもらってコケたあの映画。
仕様
イタリア映画(英語発音)・パイオニア発売・TVサイズ・デジタルステレオ・ドルビーサラウンド・CX。
幾ら内容が面白いとしても映画にフィルムの質感を求める人にはNGなLDだろうね。