大病人

黒澤明の「大霊界」こんな夢を見た!

何時の伊丹映画。三国連太郎が主人公で、高瀬春奈がエロ担当で、宮本信子が奥さん役で、何時もの「金太郎飴」映画。
伊丹監督が襲撃を受け入院したのが映画に反映されている、と世間の評価は若干よろしい様だが、俺が見たいのはそんな所ではないのであった。昨日レンタル落ちのテープを100円で購入。
で、何が見たいって、三国の「臨死体験」のシーンと、黛敏郎が作曲した「カンタータ・般若心経」の演奏シーンの2箇所が見たかったのである。
丹波信者の俺としては、非丹波映画で臨死体験がどの様に描かれるのか大変興味のある事。5,6年ぶりにこの作品を観たが、特撮が思っていたより古臭くない。壮大な夕日?に向かい三国が飛んで行くシーンはハリウッドの特撮みたい。三途の川の手前まで三国は行くが、特撮の出来が「大霊界」シリーズより遥かにリアルにセンス良く感じるのが悔しい。丹波先生にココを見せたら何て言うだろうか? 大霊界も特撮を「白組」*1に発注すれば良かったのにと悔しくてたまらん。
それと「カンタータ・般若心経」。寺の「鐘」の音を解析して管弦楽に置き換えた、と言う凡人には思い付かない変態行為黛敏郎だから、別にお経をオーケストレーションしても不思議ではない。お経とオーケストラって合いますね。何か、お経のオペラも出来そうだ。
いや「般若心経」てイイですねぇ、黛敏郎のハリウッド映画「天地創造」のスコアに似てると思った。*2



*1:簡単に言えば「円谷プロ」みたいな会社

*2:「涅槃交響曲」のレコードを監督のジョン・ヒューストンが聴いて抜擢しそうだ。その次の映画にも黛はスコアを提供「禁じられた情事の森」でマーロン・ブランドがホモで、かみさんのエリザベス・テイラーが欲求不満になる変態映画だそうです