本格推理と言うより
「天河伝説殺人事件」で、岸恵子を見た榎木孝明が「ボーッ」と一目惚れするのを見て「断じて違う!」と古代進の様に怒鳴ったのは俺だけではあるまい。もっとも、ボーッとしてるのは榎木ではなく監督の市川昆なんだけどね(笑)
で「犬神家の一族」から始まる金田一シリーズ(「犬神家」を勘定に入れない人もいるが)は本格推理の映画なんだそうだ。俺には推理物の事はカラッキシ判らないのだが。「本格推理」とか「横溝モノ」とか「石坂浩二のフケ頭」とかに惑わされて、このシリーズ本当の面白さは何処にあるのか皆忘れていませんか?
いつものメンバーがいつもと同じ様な役柄で、いつもと大して変わらないストーリーに出てる。これって「プログラムピクチャー」の事じゃん。強引な持っていき方だけど、撮影所華かりし頃量産された星の数ほどの映画を豪華俳優で再現したと言えるんじゃないか。
えっ? 皆さんそう思ってたって?失礼しました。
仕様
「犬神家」のみパイオニア発売・1:1.5フレームワイド(東宝ワイドと言うらしい)・デジタルモノラル・CX。 このLDは現行のDVDより画質が良いという人もいる。実際の画像比較を見た事があるが、確かにLDの方が発色が良かったと思う。
「悪魔の手毬唄」以降は東宝発売・TVサイズ(上映は「東宝ワイド」だったそうだ)・デジタルモノラル・CX。