「FUTURE WAR 198X年」

やっと探したビデオジャケ


宇宙戦艦ヤマトに「真田サン」と呼ばれる目つきの悪い人物がいる。科学万能主義の人で口癖が「こんな時の為に用意していたのが…」と言う台詞でヤマトが危機に陥ると必ず対抗策を都合良く出してくれるのです。
この人が現実にいたなら、と思わせる人物がこの映画に出ている。同じく目つきの悪いその名も「クツーゾフ国防相」。共産主義もさることながら極端な合理主義でおっそろしい事を平気で言うのだ。「核戦争で地球人口が減り人口バランスがとれ、(ソビエト)国土が増え人類は第二の繁栄期にはいるのだ!」とあの青野武のエネルギッシュな演説でこの台詞を聞くと「なるほど」と納得してしまうのが怖い(笑)
あと妙に浮いているのが日本の「国防会議」のシーンで、総理から意見を求められた元幕僚長が、チャールトン・ヘストンの声で「日本はアメリカの世界戦略から既に消されています!」と発言、動揺する他のメンバーをよそに「自分の国は自分で守るしかないのです」と極めて当たり前なヤバイ発言をして下さる(笑)
仕様
東映ビデオ発売。TVサイズ・ステレオ・CXエンコード・表記無いがドルビーサラウンド。
私はこのLDを所有しているのが大変自慢なのだが世間ではそうでもないようだ。最近CSか何かでニュープリントワイド版で放送されたと聞いたので、慌てて録画した方も多いのではないでしょうか。抹殺されかけた作品が衛星にかかったのであれば、DVD化もそう遠くないと思うが、さて東映ビデオはどう出るか。
そう言えばサントラも抹殺状態で当時のLPを探すしかないンだよな。曲自体は「交響組曲・超人機メタルダ−」に似てますが。