若大将

加山主演の成瀬巳喜男監督作


がDVD(買えんけど)になると言うので期待しているが、カタログや東宝ビデオのHPを見ると、チョッと不安になった。
アルプスの若大将は当時東宝でも大作にしか許されていなかった4chステレオで製作された。パイオニア版LDはモノラルだったが、本家東宝再販のLDはステレオ音響になっている。ライナーにはステレオの効果があまり得られない部分もありますと断わりが入っているが、どうして中々良い仕上がりだと思う。
それに広瀬健次郎氏のステレオの映画音楽が聴ける貴重な作品でもある。タイトル部分を見ても弦楽器をメインにした流れる様なスコアが気持ち良く、これから始まる映画への期待をかき立てる役目を十分果たしている。
広瀬氏は若大将以外にも東宝の娯楽作品に沢山スコアを残しているが、4chでダビングした作品は恐らくこれしかないと思う(実験的に4ch採用した「香港の夜」のスコアは誰だったか?)今回のDVDもこの辺りの配慮があるのではと期待したが、DVDのトラック編成はサウンドトラック(モノラル)とコメンタリ−トラックとしか書いてない。オリジナル4ch音声と4chのBGMトラックが付くだろうとの期待は無理だった様だ。何か使えない訳でもあったのか? まあ、現物見なきゃ解らないけどね。
ええと、内容に全然触れてないな(笑)では簡単に行きましょうか。
もはやSFレベルの絵空事」(褒め言葉)
仕様
東宝ビデオ発売。シネスコ(東宝スコープ)・デジタルステレオ・CXエンコード
ステレオ音声は多分4ch音源の左右だけを使ったのだと思う。画質もいつもの東宝らしい画で、カラー映像だが何となく記号的でもある。大映時代劇の様なリアルな画質だとは思わない。