海底軍艦

この屈しがたい魅力


真珠湾奇襲で騒然としているロサンゼルスを、我等が三船が独逸から供給されたUボートを怪しげに操りながら奇襲。「グッバイ・ハリウッド!」の台詞も心に響くケッ作となったのですが、この帰りにムウ帝国の攻撃を受け、南海の資源豊富な孤島に避難。既知外の一念が岩をも通し見事「轟天」建造に成功。続編の方が先に創られたなんて大変奇妙な話である。
「1941」の三船が田崎潤に見えてしまった妄想でス(笑)


本多監督の内なる思いが田崎潤の口から激情をもって放たれた。戦時中の本多監督が置かれていた立場を、戦後の価値観から前面否定する風潮に違和感、いや反発を感じていたのである。だからこの映画の主人公は高嶋(父)ではなく、田崎潤演ずる「神宮寺大佐」なのである。上原謙演ずる元海軍少将の演出も面白く、最初は「民間人然」としていたのに、神宮寺と会話を交わすうち明らかに過去の自分を肯定的に思い出している。生き生きとしてまるで少年の様、特定の方が観たら眉をヒソメルはず(笑) 


仕様
東宝ビデオ発売。カラー・シネスコ(東宝スコープ)・モノラル。
東宝LDは限定発売とされており、しかもワイドサイズでLD出してもビデオの方に反映させなかったので貧乏なオタク(俺を含む)は大変苦労した。ビデオでワイド版が出たのはかなり後になってからである。ヤッコさ購入したLDは思い入れが強すぎて処分出来ない(笑) DVDも中古で購入したンだけどね。