フュリー

ケツアゴ星人ダグラス


キャリーの後で損をしている。
LDを何とか買おうとしたが、結局ジャケットすら拝めなかった。二度発売されているはずだけど、残念ながらワイドで再販はされなかったな。輸入版では有ったらしいが未確認です。
あの、エイミー・アービングを見つけて公衆電話からカーク・ダグラスに連絡つける男はイリアム・フィンレイ? 車をオシャカにされる警官をデニス・フランツが演じているが、デ・パルマと言えばこの男である。イヤミなラテン小男をやらせたら右に出る物が無い彼は、この映画が初出演じゃないかな? また彼は「サイコ2」でベイツモテルを代わって管理する役で出てるが、これまたとってもイヤ〜ミな男で、デ・パルマリチャード・フランクリンを繋ぐミッシング・リングと言われる(ウソ)
この作品はどうも好きになれない。全く救い無しのデ・パルマ節全開だが、観ていて何かしっくり来ない。はて、なんでこんな感想を持つのかよ〜く考えてみたら、そうか、音楽が変なンだよ。ジョン・ウイリアムスが書いているが(スピルバーグだかルーカスの紹介らしい)、画面と全然噛み合ってない(と俺は感じる) エイミー・アービングが研究所を逃げ出してから始まるお得意のスローモーションに書いたスコアが全然合ってませんぜ旦那。このシークエンスにピノ・ドナジオのスコアが着いていたら盛り上がりが全く違っただろうに、感情を揺さぶる様なオペラチックな仰々しいスコアが合うはず、いやそれでなきゃダメだデ・パルマは何でボツにしなかったンだろう? 最も「あってねえや」デ・パルマも思ったのかコンビはこれ一作で終った
カーク・ダグラスはこの後に作られた学生映画と言って良い「悪魔のファミリー」にも出演しているが、金出せば何にでも出る人なンでデ・パルマの演出に感心したからなんて事はあり得ないと断言できます(笑)
仕様
イオニア発売。カラー・スタンダード・モノラル。(のはず、現物見た事無いから) DVDはビスタサイズのワイドだが、恐らくスタンダードのマスキング・ビスタではないだろうか。