北米版DVD


国際版では冒頭に「夢」のタイトルが出ないらしい。
明るいエピソードと絶望的エピソードの落差が激しく、作者が躁鬱症状を持っているのは確実である。「赤富士」はまるで演出補佐の本多猪四郎監督の映画を観る様だ。本多監督の怪獣映画で必ず見かけるモブシーンそっくりである。その後に続く「鬼」もいかりや長介の演技に目をとられぎみだが、強大化したタンポポを見て何か思い出さないか?モスラ」劇中の、インファント島で小泉博が発見する巨大なカビ群だ。このタンポポだけど、フィックスで荒地に生えているタンポポをドアップで撮った様でバカみたいだが、いかりやと宇野ジュニアの二人がフレーム・インして初めて巨大と解る出来の良さ。放射能による奇形の解り易い描き方だね。ええと、いかりやは同じく放射性物質による障害で頭に角が出来ている。生き残った他の連中にも生えており、角の数で階級が出来ているそうだ。食料が無いから当然共食いン?チョッと待てッ!! 別の映画で同じ事していないかッ! ノストラダムスの大予言」に出てくる「軟体人間」と本質的には何の変わりもないぞ!! 世界の黒澤には許しておいて、職人舛田利雄は許せんと言うのか? こりゃ、映画に対する差別だ! 断固として戦いたいが賛同者がいねーのがタマに傷(笑)
仕様
ワーナーホームビデオ発売。カラー・ビスタサイズ・デジタルステレオ・ドルビーサラウンド。米版LDは途中の2エピソードをCAVで収録しているそうだが未確認。DVDはどうか知らないがそれほど良い画質とは思えない。明るいきらびやかなシーンは結構見せるが、兵士のエピソードなどはノイジーでツブレ気味、内容からしてこの画質は正解なんだろうが、観る分には辛いね。黒澤映画でオリジナルスコアが有るのはこの映画が多分最後。