ポリス・ストーリー3

ディメンジョン版DVD 必携!

香港で製作したジャッキー映画がアメリカでも公開され、好評なのはよく知られているが、このアメリカ版というヤツを実際に拝見するとかなり改変されていて、別物と言っていい。中には「改悪」に等しいのもあるそうだが、私は幸いにして「改善」されたものしか所有してない。何を見本に挙げ様かと考えたが、ジャッキー映画の内容ランクで良い成績の「ポリス・ストーリー3」をチョッと比較。
日本とアメリカのLDを比較すると、その内容の落差に唖然とする。日本版はパイオニア発売、広東語、ワイドサイズ収録だがシネスコビスタサイズに変更してある。理解出来ない変更に怒ったけど「権利先から送られてきた原版がこうでしたヨ」と言われりゃ如何しようも無い。いや、そうじゃないだろう?よりキャメラネガに近い素材を探そうとする努力が無いンだよなぁ。さてアメリカ版だが今の所「クライテリオンコレクション」から発売された唯一のジャッキー映画である。同コレクションは信用の有るソフト会社古今東西の「傑作」が発売基準だから、ジャッキーもズイブン偉くなったモンだなと感動したものであるが話が脱線した、戻る。準メジャーのディメンジョンが再編集、英語吹き替え、SE&スコア(ジョエル・マクニーリー作曲)差し替え、ドル・デジミックスにて全米リリースしたバージョンのパッケージ化だが、まあ、そのクオリティに唖然とする。画質はハリウッドの新作映画並でクリアでノイズ感が少なく透明感のある画。キャメラネガから素材を起したのが嫌でも判る。音も負けちゃいない。オリジナルのSEを使用せず、新たに作り直したから、音質、サラウンド感も申し分ない。5.1環境のある人なら前後左右の移動間がリアルに聴こえるはずだよ。オマケも充実?しており、アナログトラックには広東語版を収録、劇場・TV用の予告編全バージョン収録、米版でカットされたシーンの収録(ただし画質音質が悪い)てなぐあい。両方とも観ていて面白さは変わらないけど、前半の見せ場ジャングル内の軍基地でのシーンや、後半のノンストップアクションになると音響による表現の差が著しく、臨場感をリアルに魅せる米版の方にどうしても軍配が上がる。音響が良くなるだけでアクションの切れも向上する様に感じるのは錯覚だろうか?