スターファイター

米版DVDジャケット

このLDは、もう10年近く前からズート探していたのだが、購入した人が少ないせいなのか、中古市場に流れず、また国内ではDVD化されてないのでファンが手放そうとしないのかもしれない。そのLDをやっと見つける事が出来た。
ユニバーサル映画なので、その内に国内版も出ると思うが、ロリマーと言う別の会社も権利に絡んでいるから、難しいのかもしれない。
さて、内容は懐かしき大昔のゲーム、といった所で、ハッキリ言ってストーリー的には観るべきモノは無い。CGだって過去にリアルタイムに観た連中ならともかく、今の観客に見せるにはあまりにチャチい。
でも、この映画が未だに人気がある理由は音楽にあると思う。グレイグ・セイファンが書いたスコアは、通の言う所の「スペ・オペ」音楽だそうで、スター・ウォーズのウイリアムスのスコアよりも、宇宙への限りない憧れがある。
オープニング、壮麗なファンファーレに続き、勇ましいマーチが流れてキャメラは宇宙をカッ飛び地球めがけて突き進む。不吉なフレーズを挿み主人公の住む町にキャメラは下りてくるが、まあびっくりした。連中トレーラーハウスに住んでいるんだもん。トレーラーと言えばアメリカでは貧乏人の象徴でしょう、タイトル曲との落差に思わず「隠砦の三悪人」を思い出したが内容は似てませんからご安心を。
水曜ロードショーで水野の解説付きで観たこともあるけど、解説がケッ作だったなぁ、あのシトは何でもかんでも「現代アメリカの云々」と社会派にしてしまうからね。
要するにアメリカの貧乏人は宇宙人にでも拾ってもらわなきゃ脱出出来ない、って事なんでしょうか?現代アメリカの病巣を見る思いです。

LDの状態&内容。
ポニー・キャニオン発売、2枚組全編CAV仕様。当時キャニオンが契約していたMGM作品のLDで「コレクターズ・アイテム」と言うシリーズがあり、この作品もその一環として出された様だ。使用プリントの画質は正直良くない、恐らく上映用ポジのネガから起こしたのでは。発色が悪く黒潰れぎみ。御世辞にも高画質ではない。CGのノッペリとした画面ではまあまあ。音質もそこそこ、スコアのオケが良く鳴っているが、効果音部分のサラウンド感はあまり無い。(米版DVDではドルビー5.1に改善されているかもしれない)