縮みゆく人間

これはPAL版

LD500円。ハードオフにて。
脚本がリチャード・マシスンだけあって、ワンアイディアであるが最後まで飽きさせない。とにかく特撮がすばらしく、今観ても遜色が無いのが凄い。特に合成が見事で、実景に合成される主人公の輪郭が不自然でなく「どうせ合成だろ〜」と斜に構える事が無いのに感心する。巨大クモとの戦いのシーンも見事で、「日本誕生」での三船対ヤマタノオロチの様に誤魔化していないのが素晴らしいと思う。CGの無い時代によくもここまでやったもんである。
話が進んでゆくにつれて内容が哲学的になり、主人公がどうなるのかは観ている観客に委ねられる。このまま縮んでゆくのか、縮小がこれで止まってしまうのかはぼかされているが、中途半端なモノを見せられた印象は無い。
監督はジャック・アーノルドで、「アマゾンの半魚人」が代表作。
仕様 TVサイズ(オリジナルはビスタサイズ)・モノクロ・デジタルモノラル・CXエンコード。音質は時代を考えると良好。画質もきれいなモノトーンで見やすい。時代的にはカラーでも良さそうなモノだが、恐らく合成などの特撮を考えてあえてモノクロにしたと思われる。