コンゴ」LD350円。
毎度お馴染みマイケル・クライトン原作の映画ですが、おっそろしい程つまらない。内容がキャノンの「キングソロモンの秘宝」と変わらないンだもん。原住民をゴリラに変えただけの超安直なストーリーで、何処がベストセラーなのか全く判らない。「キングソロモンの秘宝」もZ級クラス映画だが少なくとも連続活劇としてはまだマシ。頼むからクライトンの原作を映画にしないでくれ! 
唯一の救いは、スコアをJ・ゴールドスミスが手がけている所だけだが、御大は「クライトンが原作の映画だと無条件で引き受ける」そうで晩年の選球眼の悪さにため息ッす。でもさすがに素晴らしいスコア。そう言えば「キングソロモンの秘宝」もゴールドスミスだったっけ(もちろん名スコア)
仕様
イオニア発売・ビスタサイズ・ドルビーデジタル・THX。
呪怨アメリコロムビア版DVD980円。
邦版は長尺再編集のディレクターズ・カット版だがこちらは劇場版で収録されている。字幕なしでは辛いかと思ったけど、オリジナルにわりと忠実なので結構楽しめた。しかし、まぁ、テッド・ライミが出演しているとは思わなかったなぁ。「ダークマン」ではさえない感じだったけど、ベテラン役者らしい風格が出てきたとは言いすぎだろうか。
オリジナルでは一家惨殺の理由があまり明確にされてなかった気がするけどリメイクではやはり必要だったのだろう。でも訳わからん方がおっかないンだけどね。
あと、日本の風景にクリストファー・ヤングのスコアが流れると何かミョウだ。「ヘル・レイザー」みたいな魅力的なスコアじゃないが堅い仕事しています。
仕様
ビスタサイズ・ドルビーデジタル5,1・特典映像付。キャメラマンが日本人のせいだろうか、なんだか日本の映画を観ている様な画質だ。東宝撮影所セットの空気感みたいなのが映り込んでいる感じ。
ランド・オブ・ザ・デッド」米ユニバーサル版DVD980円。
邦版との一番の違いはdts音声が付いている事。邦版には吹き替えが入っているので、dtsを入れるだけの容量が無かったのだろう。それ以外は特典を含めて殆ど差は無いが、ジャケットが違うのでこれは好みの分かれる所だ。個人的には、イタリアパチモンゾンビ風デザインの邦版は好きではない。輸入版の「ヘル・オブ・ザ・リビング・デット」(だっけ?)のDVDジャケット に何か似てないか?
「夕暮れにベルが鳴る」LD500円也。
以前書いたけどLD入手出来たので。
久しぶりに観たけどメインタイトルのバックに流れるスコアがイイですねぇ。作曲者は全然知らない人だけど、バーナード・ハーマン以来の伝統であるストリングスを主体にしたサスペンス・スコアに感動。サントラを是非出してもらいたいです(買えないけど) 
冒頭、電話でヒロインがいたぶられるシークエンスの約20分がアメリカの都市伝説をベースにしていると最近知りました。恥ずかしい限りです。ですが、以前も書いたけどそれが終ってからが問題。犯人は重大なキチガイなのに簡単に病院を脱走出来たのには疑問。犯人がオバサンをいたぶるシークエンスが長すぎだよ、昔は美人だったらしいオバサンが悲鳴をあげても映画的に全然面白くない。やはり若い女じゃないとね。
皆が忘れてかけた冒頭のヒロインが突然主婦となって登場。映画ではヒロインの写真が掲載された新聞を画面に掲示するが、犯人がその新聞を見たのか説明も無いのにヒロインに目標が変更される展開。チョッと不自然じゃないか。
仕様
東映ビデオ発売・TVサイズ(ジャケットにはビスタサイズ表記)・モノラル・初期のLDに特徴的な三角帯付。
上映用プリントからのテレシネらしいザラついた画質。少しでも見やすくする為に映像を明るめに設定してある。おかげで黒がグレーぎみになっているので観るときはTVの黒設定をいじる必要が有る。
輸入DVDが出ていたと思ったけどどうだったかな?
ザ・ビーチ」スコアサントラ250円で。
映画の方は観てないし(デカプーの映画なんて観たくも無い) 、何か、タイの海岸を映画の為に破壊したとかで評判は散々ですね。所でスコア担当のアンジェロ・バダラメンティはあんまり好きじゃないけど、このサントラはかなり面白く聴けた。曲もバラエティにあふれており飽きさせない。これが250円なら晩万歳である。
スパイキッズ」スコアサントラ250円で。
当然映画の方は観ていない(またかい)。しかしなんだ、作曲者が10人近くいるのでビックリした。2人作曲家が付く例は有るけどこの数は尋常じゃない。テンでばらばらな印象かと思えばさにあらず、ラテンで統一したスコアである。ただ、ダニー・エルフマンのスコアだけは個性がはっきり出ていて「さすがだねぇ」と唸った。
「タキシード」TV日曜洋画劇場にて。
ジャッキー映画としてはおとなしいけど、スピルバーグと仕事をしたい(制作はドリームワークス)と思っていたから良しとすべきか。
着ている服に操られていると言う設定は面白いし、ジャッキーの演技もそれを上手く表現していて、困惑顔で激しいアクションをする演技力は素晴らしいと言いたいが、クライマックスの格闘シーンに魅力が感じられないのが弱点。
サントラファンとしては作曲者が2人いる事に注目したい。ジョン・デブニークリストフ・ベックの両者が担当しているけど、どちらも打ち込みとオーケストラ編成でただ聴いただけでは両者の見分けが付かないので困る。同じ打ち込みオケでもデビット・アーノルドとは大違いである。サントラライナーによると最初はクリストフ単独の仕事だったが、差し替えの要求がでて急きょデブニーに依頼がきたらしい。部分的な差し替えだったのはハリウッドでは異例で、全部ボツにならなかったクリストフは運が良かったのか悪かったのか。
スパイ・ゲーム」TV金曜ロードショーにて。
ロバート・レッドフォードとブラット・ピットの新旧二枚目の競演が売りだった?映画だけど、ブラットは刺身のツマだったので驚いた。それにしても皺くちゃのジジイになっても二枚目をやらなきゃならないレッドフォードに心から同情するよ(笑)
「哀愁のエレーニ」LD350円。
ギリシャの内戦を描いた真面目な映画で、ギリシャの肝っ玉おっかサンがなぜ罪も無く殺されなければならなかったのかを描いた俺的には全く興味のわかない作品だが、アブコ・エンバシーのLDなので一応おさえておく。変な役者になってしまったジョン・マルコビッチがかつては演技派だったことを思い出させるのが新鮮。
スコアはブルース・スミートンで、最初ブルース・ブロートンと間違えた。紛らわしい名前だ。スコアの流れる時間も少なくあまりギリシァぽくも感じない変なスコア。
仕様
TVサイズ・ドルビーサラウンド・CX。まぁ、画質音質は当時の平均的なレベルでしょう。
バイオハザード2」の輸入DVDを発見するも腑に落ちない点があるので購入をためらっている。リージョン1と書かれてあるのにジャケット表記がフランス語になっているのだ。米版なら当然英語表記になるはずだが、フランス語も使われるカナダ仕様だろうか?
バタリアン」輸入DVD。
実は国内版をもっているのだが、輸入版はワイドサイズとTVサイズの両方が収録されている(邦版はワイドサイズのみ)。ジャケットデザインは邦版とほぼ同じだが輸入版の方がデザインが良い(現物見た人しか判らんな)。買おうか迷う。
大映特撮スペクタクルBOX」3000円也。
収録作品は、「秦・始皇帝」「大江山酒天童子」「日蓮と蒙古大襲来」「風速75米」の4作品。特典として、特撮監督築地米三郎のインタビューが収録されている。興味深いのは、制作中止になった「大群獣ネズラ」についてのお話。クランクインしてわずか数日で制作中止になった顛末が語られている。もし完成していたら、バート・I・ゴードンの先を行っていたのに残念である。
さて、お目当ては「秦・始皇帝」であるが、ピカピカのニュープリントだが残念な事に35mm版のモノラル版になっている。「釈迦」に引き続き伊福部昭がスコアを担当しているのにガックリである。ライナーノートにも何故70mm6チャンネル音源が使用できなかったのかの説明が無く、非常に不親切。
公開当時はコケてしまい、大映の70mm路線はこれにて終了されたが、非常に面白いのに何でコケたのか理解に苦しむ。何と言っても勝新の演技が素晴らしく、独裁者の孤独を完璧に表現している。「釈迦」でも勝新は良い演技を披露していたけど、内容はこっちが断然上。
大江山酒天童子」もオールスターの大作だが、肝心の酒天童子長谷川一夫が演じているので極悪人になり様が無いと言う展開。酒天童子が時の政府に対するゲリラの首領と言う設定なので、観ていて何とももどかしい。結局退治されずに映画が終ってしまうので欲求不満になる(笑)
日蓮と蒙古大襲来」もこれまた超大作。「南無妙法蓮華経」で国を救ってしまうンだから驚いた(笑) 早撮りで有名な渡辺邦男監督の手による作品だがかなり丁寧に創られている印象。砂浜を埋め尽くす大群衆のモブシーンはかなりの迫力。何処で撮影したンだろうか? 目玉の台風のシーンの特撮はリアルで何回観てもため息が出る。オスカー取っても不思議じゃない出来なのになぁ。
「風速75米」、一応パニック映画に分類されるンだろうけど群集シーンがまるで無く、映画の流れは終始タバコを咥えるキザな田宮二郎と暑苦しい宇津井健のドラマに主眼が置かれていて結構退屈(笑) 肝心の洪水のシーンの出来はまあまあと言った所。「妖星ゴラス」よりチョッと落ちるかな。
仕様
全作シネスコ。デジタルモノラル・CX。ニュープリントなのは「秦・始皇帝」だけで、他の作品は既存のマスターを使用したらしい。
ミステリーゾーン・未知の世界傑作選Vol1」3枚組のLDボックスが何故か500円也。
傑作SFTVシリーズとして有名なトワイライトゾーンを産まれて初めて見た。正直、リアルタイムで観ていた訳ではないので物足りない印象です。ただ、バーナード・ハーマンがオリジナルスコアをつけた2エピソードだけは良かった。他のエピソードはストック音源を使用しているので効果の差は歴然。映像にシンクロしている音楽を聴くのはやはり快感である。TVでも手を抜かないハーマン先生に脱帽です。
仕様
モノクロ・デジタルモノラル・CX。ビデオ撮りのエピソードが一つあるが、結構画質がいいので驚いた。やっぱりあちらさんはものもちが良いねぇ。バカスカ消去してしまうNHKは是非見習うように。
ジャッキー・チェン・アクションDVDボックス」1950円也
3枚組で1枚あたり650円計算。バカ安だから即行で購入(笑) 値段を付け間違えたンじゃないだろうか。収録作品は「バトルクリークブロー」「ヤング・マスター」「五福星」の三作品。この中でジャッキーの肉声を聞けるのは「バトル〜」だけ。
香港のフォーチュン・スター原版だが、このシリーズは音声が全部dts仕様になっている。公開当時はモノラルだった作品をどうミキシングして5,1チャンネル化しているのか非常に気になる。モノラルはモノラルでいいじゃん、て思うンだけどねぇ。
仕様
「五福星」のみビスタサイズで他はシネスコサイズ。多分ハイビジョン変換でマスターを制作したと思われるが、あまりメリットを感じない。元のフィルムのクオリティが大した事ないンだろうね。「バトル〜」は、アメリカではワーナー系で公開されたので香港版より状態の良いフィルムがあると思うンだけど… そっちは使えなかったのか。音はdts、ドルビーデジタルともに5,1サラウンドだが、あまりメリットを感じない。強引なミキシングでないだけましか。
チーム・アメリカ」サントラ250円で。
なんと驚いたことに作曲者が表記されていない。色々調べたら、最初は「劇場版サウス・パーク」で一緒に仕事をしたマーク・シャイマンが書いたが、何故か公開直前になって没喰らってしまい、結局はハリー・グレッグソン・ウイリアムズが仕上げたと言う。まあ、よくある話である。
映画自体はブラッカイマー映画のパロディになっているから、ハンス・ジマー一派のハリーにスコアの依頼が行ったのは良かったンじゃないか? しかし、曲名が伏せ字になっているサントラは初めてだ。