矢島特撮の

「宇宙快速船」
仙台駅前のブックオフにて発掘。同じ棚に「ガンマ３号・宇宙大作戦」のLDもあった。こちらは既にLDを持っているので買わなかったが、５５０円と手ごろな値段が付いていたので、仙台市周辺のマニア諸君は即買いに行くべし。以前書いたが、デジタル音声が擬似ステレオで収録されている。しかもこの音声仕様はDVDには収録されてない(だからDVDを買ってもLDを処分出来ないのだ)

ミニチュアを扱う特撮関係者に「実景と見分けがつかない」と言ったら恐らく最大限の賛辞になるだろう。「宇宙快速船」もこの賛辞が当てはまる凄い特撮だ。
海王星人の宇宙船が東京の建物をビーム兵器で破壊してゆく。破壊の重量感も素晴らしいが、実景との合成の境目が全然判らない。いくら目を凝らしても判別出来ないのだ。だから実物を本当に破壊されている様な錯覚を覚える。これは円谷特撮でも中々見られない快挙だね。
アイアンシャープ号と海王星人の戦闘機との空中戦は、そのスピード感において同時期の東宝特撮のそれをはるかに凌駕する。「ファイヤー・フォックス」のドッグファイトと比べても遜色ないぞ！

今の目で観ると、千葉ちゃんが科学研究員と言う設定は、何かが既に間違っている様な気がする(笑)
仕様
東映ビデオ発売・モノクロ・シネスコ・デジタルモノラル・マルチオーディオ。何と言っても鏑木創のアイソレイティド・ミュージックスコア収録でポイントを上げている。DVDにはこの特典が無い！