リチャード・レスターの

女の尻を追い回すだけでカンヌ制覇(笑)

「ナック」のサントラCDを250円で。
ジョン・バリーのサントラではレア中のレアなタイトルであったが、数年前にCDで復刻。買うつもりでいたが、買わずじまいで現在に至ってしまったのでこの値段は非常にありがたい。
ナックと言えばバリーお得意の哀調の「ナックのテーマ」のメロディが美しいが、この曲を聴くたびに思い出すのが、市川崑監督の「悪魔の手毬唄」だ。
作曲の村井邦彦氏が参考にしたのか、マネしたのかわからないが、サントラにある「哀しみのバラード」と「ナックのテーマ」はクリソツなんですよ。
特にエンドタイトルが顕著で、テープ編集が施された「哀しみのバラード」は、ナックのサントラにある「エンドタイトル」と劇似で、依然付き合ってた女性に「似てるでしょ?」(オタクのやりそうな事です(苦)と聞いたら、同意を得られた。
悪魔の手毬唄」には一つ不思議な事がある。エンドタイトル直前に金田一が磯川警部(若山富三郎)に向かって別れ際に「理香さんの事愛してらしたンですね」と聞くが、磯川警部は聴こえなかったのか、それとも照れ隠しなのか… 金田一はそれ以上言葉を出さず、感謝のお辞儀を繰り返しカットは駅のホームを映す。駅舎の柱に「そうじゃ(岡山県の総社)」の文字。誰が観ても磯川警部の金田一に対する答えだと思う。だから市川監督一流の洒落だと思っていたけど、最近ある本を読んだら「全くの偶然」だとあり、これは映画の神様が悪戯したのだろうと思う事にした。