天と地と

1万2千円はボッタクリだよ

素人が監督した点では「落陽」と双璧。国内で出来無いロケを海外でやった発想の転換が話題になった気がするが、そんなのハリウッドが既にやってます。キューブリックの「スパルタカス」は確かスペインで撮影ハズだし「ベン・ハー」だって撮影はイタリアじゃん。だからその所を褒めるのは御門違い(笑) 日本映画界では予算的に今まで出来なかっただけの話。
昨日「天と地と・パーフェクトコレクション」のLDを500円で入手。原価は1万2千もするから、1/24のコストパフォーマンスだ
角川監督の再編集による完全版だが劇場で観たのと(試写会に当たったのだ)印象がほとんど変わらない(笑) 
原作ファンには評判悪いね。読めば解るだろうけど面倒くさい(笑)
あと、この映画のA級戦犯はスコアを担当した小室哲哉だ。故佐藤勝氏も大変お怒りになっていたが、とにかく音楽がスカスカ。事前のインビューでは「オーケストラ的になるだろうね」と発言していたが、生楽器の音が完璧に出せる(と言われている)シンクラビアでの演奏なんだよ。「ジャンジャン」と鳴っているけど、ハーモニーが無いので演奏の重量感が全く無い(笑) オーケストレーターを雇ってせめて弦楽器の音だけでも生で演奏させていたら多少は評価が上がったかもしれんが。どんな音楽か知りたい人はBOOKOFFの100円コーナーに行けば大抵在庫しているので行ってみよう。
仕様
バンダイ発売。前も書いたが、角川映画のLDはパイオニアから出るのが普通なのだが、角川春樹が気合を入れて製作した映画に限って、何故かパイオニア以外のメーカーからLDが発売される。「復活の日」は日本コロムビアだったし「戦国自衛隊」は東宝だった。どちらも再プレスをしないメーカーなので本気で欲しい人はかなり苦労したハズ。俺も「復活の日」のLDは探しに探して10年目にやっと中古を見つけた位だからな(笑) 
デジタルステレオ・(表記無いが)ドルビーサラウンド・CX。画質はかなり良い方で、DVDはさらにクリアだと思う(まだ借りて観てない) 音質もノイズが少なく、テンションの高い音も歪み無く鳴っている。冒頭の護摩を焚いているシーンでの「パチパチ」と木がはじける音が凄くリアルだ。
1時間あるメイキングはDVDに収録されているのかな?