タイムアクセル

内容が危ない(笑)

ジャック・ショルダーと言えば傑作SFアクション「ヒドゥン」だけの一発屋と世間では言われてますが、この「タイム・アクセル」は結構いけますよ。
マッドサイエンティストベラ・ルゴシマーティン・ランドーが開発した時間を操る装置のせいで世界が同じ一日を繰り返す。てな内容だが、何故か主人公だけは時間が戻っても記憶が残っている。記憶を頼りに目の前で何度も殺されるヒロインを何とか助けようと奮闘するのがこの映画の内容だが、ややこしいので演出力がモロに試される。この作品からもショルダーの並でない演出力が判るが、何で半分干されたままなんだろうか?
ヒル、コッポラと大物監督が何故か手を引いたSF映画スーパーノヴァ」では監督引継ぎ完成させたが、監督名義はトーマス・リー*1となってる。運の無いヤツだな。

所でショルダーはベラ・ルゴシマーティン・ランドーが好みの様で、監督第一作のキチガイの思考をそのまま映画にした様な「ジャンク・イン・ザ・ダーク」から彼を起用している。ポリティカル・フィクションの傑作(原作読んだ人には何故か不評だが)「ラスト・カウントダウン」でもランドーを大統領の役で出演させている。今回は科学者の役で、最後は自分の開発した装置で死んでしまうのでエド・ウッドの「怪物の花嫁」のリメイクかと思ったよ。
仕様
イオニア発売・TVサイズ・デジタルステレオ・CX。これ、劇場映画じゃなくてニューラインのTV用に作られた映画。サラウンドは無い。


*1:「アラン・スミシー」と同じ