ジェリー・ゴールドスミス

死ぬまでに入手したい「リンク」

が亡くなって1年、去年の7/21に逝去されたが、時間が経つのは早いものです。J・Gが存命中から、サントラをめぐる状況は日々悪化をたどり、2,3週間で作曲からダビングまでと言うのが珍しくなくなってきました*1。また、一度書き上げたスコアが没になるケースも以前より増えた気がします*2
過酷なスケジュールは作曲者の意欲を殺ぐ部分も多いし、才能が有りながら今一歩メジャーになれない人も増えている。マルコ・ベルトラミなんてその代表格だろう。J・Gに非常に影響を受け、「スクリーム」3部作ではJ・Gが書いたのか?と思わせるスコアもあり、「こりゃ、日の目が出ない息子のジョエル・ゴールドスミスより期待できるぞ*3と思ったものだが、相変らずアクションやホラー系のスコアばかり書かされてる。デビュー当時とポジションが余り変わってない。俺個人はアクション・ホラーのスコアは大好きだけど、書いている側にしてみれば欲求不満になるんじゃないかな? 
ま、巨匠亡き後は荒野しか残らなかったね。「この世は荒野だ!」


相変らずハンス・ジマーの天下が続いているし。彼にはホント映画音楽を辞めて欲しいのだが、なんでこうも人気があるのか理解できない。オケをドッカンドッカン鳴らすのは嬉しいがうるさい。同じくオケを鳴らすデビット・アーノルドもうるさい部分があるけど、何て言うのか、スコアが優雅で聴いていて気持良い。この差は大きいと思うぞ。



*1:そりゃ全盛期の邦画よりはマシだが。プログラム・ピクチャーだと当時は3日位で仕上げたそうだ

*2:没スコアの海賊版CDの発売が以前より増えてきた印象がある

*3:デビューは「SFレーザーブラスト」で、B級ホラーのスコアばかり書いているリチャード・バンドと共同作曲のオマケ付き